ジリリリリ 私の朝は、目覚ましでは始まらない。 これは、悠の目覚まし。 既に起きていた私は、作った料理をテーブルに並べる。 未來は基本良い子だけど、やっぱり夜泣きはあるわけで。 寝不足の毎日を生きる私は、母親の強さの大切さを思い知る。 「早いな……」 眠そうに起きた悠。 もう少しすれば、目もしっかり開いてくれるだろう。 「洗濯物と荷物を一回持って帰るね。 朝食は作ったから、食べて。」 既に一まとめにしていた、荷物の山を持ち外に出る。 快晴の空が眩しく、思わず目を瞑った。