電話越しに急に言われた言葉。
聞き返した時にはもう、遅かった。
車のタイヤの音を最後に、電話は切れた。
そのあと見た、ズタズタな彼の姿。
声が枯れるまで……声が枯れても泣き叫んだ。
「……死のうと思ったんだ。
彼のいない世界で生きても意味ないと、思った。」
絶望の淵に立たされた私が、自ら命を絶とうとすることに躊躇い (ためらい) は無かった。
「嘘なんじゃないか、
夢なんじゃないか、
ちっぽけな期待を抱いて、二週間抜け殻のように生きた。」
でも気付いてしまった。
現実は私の目を逸らしてくれなかった。

