「ああ。」
「心から愛してる。
私の生きる意味で、私の命よりも大切な存在だったの。」
過去。
それは二度と取り返しのつかない、現実。
「でも、急にいっちゃったの。」
どうやっても会えないほど遠くに。
「ずっと寂しかった。」
「………。」
何も言えずに、ただ聞いてくれる。
話そうと、思った。
十六夜廉也には、話したい。
「最後にきいた言葉は、最低な言葉だったの。」
耳から離れない、電話越しの声。
「最期に、彼は言ったんだ。
『死にたくねぇなぁ』
そう言って、遠い所に………天国に行っちゃった。」
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