「……ごめんね。」 寝ている子どもの髪の毛に触れる。 起こさないように、そっと撫でる。 愛おしい大事な存在。 大好きな…ーーーー私の子。 雨宮 未來 (あまみや みらい)。 大切な人との間に授かった宝物。 私の生きる意味。 「こんなお母さんで、ごめんね……」 謝ることしかできない、こんなお母さんを許して。 まだまだ甘える時期なのに、そばにいられない。 昼は地域の保育園。 夜はこうやって悠に預けている。 親子の時間が大切なのに、その時間は一日の中でも朝と夕方だけ。