「美愛を返してもらおーか。」
「君が桐生海斗か。
噂通りのイケメンだね。」
要は、隠そうともせずに堂々と倉庫の真ん中にいた。
「全員は連れて来なかったみたいだけど、俺らを相手にするわりには多くない?」
何かを含んだような笑い。
……こいつは、俺らを挑発してんのか?
「要。」
俺の声で要の視線は海斗から俺に移る。
真っ直ぐに相手を見つめるその瞳は、昔から変わらねぇ。
「美愛を返して欲しいが、その前に一つ聞きたいことがある。」
「………。」
何を言われるか予想しているのか、余裕に溢れる表情。
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