「では次に松山さんの奥様 優子さんです。どうぞ」
「松山和彦の家内の優子(ユウコ)です。和彦や藤倉君、黒崎君とは大学の同級生です」
「大学時代から松山さんとは大恋愛だったとか」
「嫌だ、志織さん。藤倉君に聞いたの?」
「いえ、誠さんに」
「あぁ、黒崎君に」
「はい。優子さんはキリッとしていて気配り上手で美人で和服が似合って…旅館の女将さんという言葉がぴったりです」
「あら志織さん、今度来てくれた時、 うんとサービスするわね」
「ありがとうございます。松山さんと優子さんは正にお似合いのカップルです」
「お前はコイツの真実の姿を知らないからな」
「何、藤倉君、何が言いたいわけ?」
「恭介さん?」
「藤倉、優子を怒らすな」
「あ、あぁ。志織、何でもない」
「…?」
「何か志織ちゃんだけ頭の中が?マークだらけみたいですが…優子さんの真実とは」
「熊五郎、僕こっそり聞いたんだけど…優子さんてかなり男っぽく、猪突猛進タイプなんだって!松山さんに猛アタックしてGETしたらしいよ」
「へぇ~!凄いね。あ、優子さん、読者様にメッセージを」
「一度旅館『しょうざん』にお越し下さいませ」
「さすが、旅館の若女将。最後に社長様にメッセージを」
「藤倉君、志織さんを大切にね。泣かせたりしたら…許さないからね」
「笑顔で厳しいことをさらっと言う優子さんでした。 社長様もちょっとびびってます」



