「次は田部君の奥様です」
「どうぞ」
「田部敦子（ﾀﾍﾞ ｱﾂｺ）です。主人と同じ会社に勤めてましたが、結婚して転勤しました。子どもが生まれた今も仕事は続けてます。実は主人は私の後輩です。だから告白された時は驚きましたが、何処かで惹かれていたんだと思います。一緒にいると落ち着くというか、『大丈夫だよ』って見守られている感じがして。それは今もです」
「ｷｬ～敦子さん、素敵！敦子さんは颯爽としていてキャリアウーマンって雰囲気ですが本当は女らしい可愛い人です。それを見抜いていた田部君はやっぱりただ者ではないですね」
「志織さんたら～ でも志織さんのお陰よ。背中を押してくれたから告白してくれたんだから。 言ってくれなかったら、もしかして結婚してなかったと思うわ」
「私もたまにはいいことしたみたい。 ﾃﾍｯ」
「…敦子さん、読者様にメッセージを」
「はい、私達もたまには出ると思いますので読んで下さいね」
「志織ちゃんにメッセージを」
「志織さん、志織さんは私達のキューピッドよ。これからも宜しくね」
