「お父さん、行ってきます」
「ああ、今日は早く仕事を切り上げるから、
一緒に病院に行こうな。これからの事も、
話し合わないといけないしな」
「うん、じゃあ、また後で」
「行ってらっしゃい」
元気よく玄関を開けると、
そこには、もう龍が立っていた。
「驚かせんなよ、勢いよくドア開けすぎ」
そう言って私の頭を軽く叩いた龍。
「ゴメン、ゴメン・・・今日も来てくれて、ありがとう」
そう言って満面の笑みを見せる。
その笑顔に応えるように、龍も少しだけ笑った。
そして歩き出した私たち。
…でも、龍がいつもと様子が違う事に、すぐに気づいた。
「龍?どうかしたの?」
「…いや、別に」
「そんなのウソ。龍、なんだか元気がないから」
私の言葉に、龍の足は歩みを止めた。
「…杏」
私の名を呼んだ龍の声はとても小さかった。
「ああ、今日は早く仕事を切り上げるから、
一緒に病院に行こうな。これからの事も、
話し合わないといけないしな」
「うん、じゃあ、また後で」
「行ってらっしゃい」
元気よく玄関を開けると、
そこには、もう龍が立っていた。
「驚かせんなよ、勢いよくドア開けすぎ」
そう言って私の頭を軽く叩いた龍。
「ゴメン、ゴメン・・・今日も来てくれて、ありがとう」
そう言って満面の笑みを見せる。
その笑顔に応えるように、龍も少しだけ笑った。
そして歩き出した私たち。
…でも、龍がいつもと様子が違う事に、すぐに気づいた。
「龍?どうかしたの?」
「…いや、別に」
「そんなのウソ。龍、なんだか元気がないから」
私の言葉に、龍の足は歩みを止めた。
「…杏」
私の名を呼んだ龍の声はとても小さかった。