俺様ヤンキーに初恋を捧ぐ

「痛み止めと、安定剤で今は眠っている。

起きた時、彼女の耳がどうなっているのか、

私にもわからないんだ」

そう言って顔を歪めた先生。

・・・

「そんなこと」

オレは拳を握りしめた。

・・・

「もし、彼女の耳が聞こえなくなってたら、

君はどうする?・・・彼女から離れるかい?」


「そんなことするわけねぇ!」

怒ってそう言うと、

先生は微笑んだ。

・・・

「君は杏の事が好きなんだね」

耳まで真っ赤になっていた。

まさか先生の口から、

そんな言葉が出ると思ってなかったから。

「君が杏の傍にいてくれるなら安心だ。

彼女の不安を、取り除いてあげる事も、

君ならできるだろう…

杏の友達を見たのは、これが初めてだしね。

杏の事をよろしく頼むよ」

握手を求められ、

オレは軽く先生の手を握った。