俺様ヤンキーに初恋を捧ぐ

私がモテる?

そんな事ありえない。

だって、高校入学してから、

一度だって告白されたことないし、

あまり近寄ってくる男の子もいない。

・・・

私みたいな女、

論外だと思ってたし。

・・・

きっと、雷の思い過ごしだ。

そう思うことにした。

・・・

部活が終わり、

タオルで汗を拭こうと、

手を伸ばすと、

誰かがそのタオルを取ってくれた。

・・・

私は笑顔で会釈する。

「毎日お疲れ・・・

女子じゃ、杏が一番頑張ってるよな?」

そう言ったのは男子柔道部の主将、

太田清二。

柔道部の中じゃ、珍しいイケメンの部類。

私に気をかけてくれるのも、

清二先輩位だ。