俺様ヤンキーに初恋を捧ぐ

やっぱり泣きっぱなしの杏の手を、

優しく握りしめたオレは、

杏を家まで送り届けた。

・・・

家に着き、

オレは杏の背中を押した。

・・・

「もう、家入れよ・・・」


「・・・りゅ・・う」

潤んだ瞳でオレの名を呼んだ杏。

その顔があんまり可愛くて、

思わず顔が赤くなってしまった。

・・・でも、

それを悟られたくなくて、


「バカ、また明日迎えに来てやるよ」

そんな事を言うと、

無理やり玄関の中に、押し込んだ・・・



「龍!…約束」

玄関から飛び出してきた杏は、

自分の小指と、オレの小指で、指切りすると、

そそくさと中に入っていった。

・・・可愛い事やってんじゃねえよ・・ったく。

オレは元来た道を帰っていった。