もちろん、周りは騒然とする。

背負い投げされたのは、

私と同い年くらいの男子。

金髪で、いわゆるヤンキー系ってヤツ?

制服は着崩してるし、

耳にピアスは開いてるし。

・・・

その男子は目を丸くしてたかと思うと、

突然形相を変え、立ち上がった。

「何やってんだ、テメェ?!」

スッキリした私の顔数センチに、

ヤンキー君のドアップが。

イケメンなのは認める。

でも痴漢はよくない!

・・・

しかもこの睨み、

私はさほど怖くはなかった。