After the rain

「かすみ、あいつらの所行って、出来たぞーって言ってきて?」
「え?」
「あいつ等、特別料金で食ってるからさ。セルフサービス。かすみも覚えとけ?」


見れば、伝票には750円の所を300円の計算がされていた。


マスターに言われたまま、彼等を呼びに行くとゾロゾロと席を立って自分の分のプレートを運んで行った。


「あいつ等さ、今が踏ん張り時でバイトもやってられないから。苦労しなきゃいけない時期だけど、食えないのは体に良く無いからさ。」
「マスター、優しいんですね。」
「いつか出世したら纏めて返す約束なんだよ。」

値段に見合わない程の大盛りの野菜カレー。

ドリンクは無くて、大き目のグラスに水を並々に入れて。


それでも美味しそうに、楽しそうに食事をしている彼等が微笑ましかった。