After the rain

思い出すだけで、苦しかった。



無駄に使ったお金だって戻っては来ないわけだし。






でも今はこうして、誘われた飲み会に参加出来ているから、何とか前には進めているのかも知れない。





かすみは、嫌な記憶を振り払うように。


ホームに到着した最終電車に乗り込んだ。




地元の駅まで3駅だけど、立ったままで過ごす気力は無い。


まばらに空いている席の一つを見つけて、座った。