「なんでもない。気にしないで?」 玲奈の言っていることは分かってる。 でもなんとなくはぐらかしてしまった。 誰と付き合っても私の心はあの頃から止まったまんまで 結局のところ押し込めただけで全然忘れられなかった。 私はまたあの頃の自分に戻ってしまっただけだった。 会うのが怖かった。 お姉ちゃんに聞くこともできたけどなんとなく聞けなかった。 もう私のことなんて忘れちゃったかな…? 拓ちゃん…。