オーディションの書類を出してから一週間がたった。 夏休みも中盤にさしかかった。 「姉貴!姉貴!これ!」 部活帰りの凪が玄関から走ってきた。 「お帰り…。どうしたの?」 「どうしたの?じゃねえよ!姉貴にこれ来てた。」 凪が持っているのは茶色い封筒。