「パパ、話しあるんだけどいい?」 「あぁ、なんだ?」 「えっとー…、実はね私女優になりたいの。だからオーディション受けていい?って酔っぱらう前に聞こうと思って…」 パパはしばしば険しい顔をしたように見えた。 だけどすぐ何時もの柔らかい笑顔に戻って 「頑張れよ。反対なんてするわけないだろ?それよりも優梨がほんとにやりたいことを初めて言ってくれたから嬉しいよ。」 「ほんとね。」 ママはパパの隣の席に座って笑っている。