さっきまで私が見ていた雑誌の文章を指差して、仁と一緒に見る。


「優音と正反対だな」


「よかったでしょ?私は大丈夫な人で」


「ああ」


優しく笑った仁が、そっと私を押し倒す。


「煙草、やめるつもりないんでしょ?」


「今のところ。でも将来、俺たちに子供が出来たらやめる」


「それ、ほんと?」


「努力する」


その答えに思わず笑ってしまうと、ムッとした表情を見せた仁がまたキスをしてきた。


そしてそのまま、仁の手が私のブラウスのボタンにかかった。


たとえ、煙草を吸っていようとも、それが仁だから私は気にしない。


「優音、愛してる」


「私も」


だって私は、仁の全てを愛してるから。






……END