次の日の午後、修斗が来る前にと思い、お風呂掃除をし夕ご飯の下ごしらえを始めた。


「あっ、来た!」


そして夕ご飯の支度が最終段階に入ったとき、家のチャイムが鳴った。


急いで手を洗い、玄関のドアを開ける。


「修斗!」


「お前な、確認もしなしドア開けるなよ」


いきなりドアを開けて修斗に抱きついた私に、頭の上から小言が降ってくる。


「だってこの時間に来るのって、修斗しかいないんだもん」


「それでもちゃんと確認しろ」


「はーい」


修斗から体を離し、二人で中に入る。


「夕ご飯の支度してたのか?」


「うん。今日は唐揚げ。もう少し支度するから、テレビでも見て待ってて」


「ああ」


修斗がテレビを見ている音を聞きながら、料理を進める。