寝室に入り鞄をいつものところに置き、スーツを脱いだ愛人からそれを受け取ってハンガーにかける。


「その雑誌で、カップルや夫婦で何回キスしますか?ってアンケートしてたから、なんか数えちゃった」


「そっか」


着替え終わった愛人に腰を抱かれ寝室を出て、リビングに向かう。


「今ご飯の用意するね」


「俺も手伝うよ」


「ありがとう」


どんなに疲れていても、夕ご飯を一緒に食べることが出来るときは、愛人はご飯の支度を手伝ってくれる。


最初は「疲れてるんだからゆっくりしてて」って言ってたけど、この時間も二人で過ごす大切な時間だから、今はこうして二人でキッチンで料理をする時間もとても楽しい。


二人で夕ご飯の用意をし、いろんな話をしながらご飯を食べる。


そしてご飯を食べ終わり、私が食器を洗っている間に愛人が紅茶を淹れて、今度はリビングでのくつろぎの時間。


「マー君が淹れてくれた紅茶、おいしい」


「そっか。よかった」


紅茶を飲んで一息つくと、愛人に唇を奪われた。


「これで4回目。朝、マー君を起こすときと、いってらっしゃいのとき、おかえりのときと、それと今」