そう聞くと、充はひとつのコメントを指差した。


そこには、『会ってる時間は数なんか分かんないくらいしてる』って書いていあった。


「これ見たら、キスしたくなった」


「そんな子供みたいなことで」


そう言って充を睨んでも、睨まれたことなんて全然気にする素振りもなくまたキスをしてくる。


「どうしよ、菜々。止まんない」


「もう、しょうがないな。いいよ、キスして。充がしてくれると、元気になるから」


「じゃあ、菜々が元気になるように」


充がしてくれるキスは、本当に元気になれるような気がするの。


「ねえ、充。私がもしこのインタビューに答えなきゃいけなくなったらきっと、大好きな人とはいつでもしたいですって答えるかも。だって充とのキスは、私を幸せにしてくれるから」


「俺もそうだよ」


充に抱きしめられながら、キスを繰り返す。


「幸せ」


二人で同時につぶやいて、お互いの顔を見合わせ笑ってしまった。


それからしばらくたって、この怠さの原因が分かったけど、それはまた別のお話しで。





……END