~in病院前~

「患者の名前は?」

「紅条岬ちゃん。10歳です」

「紅条?まさかな。」

「どうかしましたか?先生」

「いや、なんでもない。患者が倒れたときの様子は?」

「岬ちゃんの担任の話によると、朝から顔色が悪く体調が悪いのかと思い、体調が悪いのなら無理をせずに保健室に行け。と言ったらしいのですが、本人は別に体調悪くないといって授業をそのまま受けたそうです。」

「そうか。それで?」

「はい。授業が終わって移動しようと立ち上がったさい、突然倒れたそうです。」

「突然か...今の患者の様態は?」

「意識はありません。それと、体が痙攣しているそうです。」

「痙攣?」


~ピーポーピーポー~


「来ました!」

「すぐにオペ室に!」

「はい!」

「看護師1岬ちゃんのご家族に連絡して!」

「はい。」


~紅条家~

~プルルルプルルル~

「はい。紅条」

『紅条岬ちゃんのお宅でしょうか?』

「はい。左様でございますが。どちらさまでしょうか?」

『青空病院の看護師1と申します。』

「青空病院?少々お待ちください。奥様!青空病院からお電話です。」

「病院から?何かしら?お電話変わりました」

『岬ちゃんのお母さんでしょうか?』

「はい。岬の母ですけど...岬に何かあったんですか!?」

『落ち着いてくださいお母さん。岬ちゃん、学校で突然倒れたんです。今、緊急オペ中です。今分かっていることをお話しなくてはいけませんので、至急、青空病院まで来てください!』

「はい。分かりました。」

~ガチャ~

「岬が学校で倒れたらしいの。病院に行くわ!車を出してちょうだい!」

「かしこまりました。奥様。」