その週の水曜日。

友達からめっちゃ心配されてたけれど無傷だったから

「超人」とか「最強」とか呼ばれちゃった(笑)

その日の2時間目。

私たちは情報の授業があった。

月曜もあって、その日は休んでたからノート写すのが大変だった。

ちょっと退屈なこの情報の授業。

退屈だと思えたのは、その日までだった。


「椎葉さん。」


「はい?」


授業中、ノートを写してた時に先生が声をかけてきた。

情報の先生は、背が高くて、スタイル良くて、優しい笑顔が素敵な若い先生。

名前は荒木 雄輔(あらき ゆうすけ)。

最初見たときは『すごい優しい感じの人だな』って思っただけだった。

すると先生は、私の席のそばにしゃがんで優しい声で


「事故したって聞いてめっっちゃ心配したんですよ?」


と言った。

キュン、とした。

長い間恋をしていなかった私が、『恋』という感情を思い出した。



それが私の禁断の恋の始まりだった。