ッ....!!
__あ、れ。
痛くない...。
「ポチ...先輩」
私はぎゅうっと力強く抱きしめられていた。
「頼むから....俺から離れんなよッ...」
えっ....
「ポ、ポチ先輩...」
上を見ようとすると
「こっちみんな...。見たらキスすんぞ」
っえぇっ...。
...ポチ先輩が素で甘えてくるとこ...初めて見た...。
「っ、わりぃ...。行くか」
「あっはい...」
すっと体を離される。
すると歩きながらポチ先輩が口を開く。
「ナンパ女とニコニコ喋ってたのは演技ー...って言い訳にしかなんねーな。
安心しろ。
あーいう奴らよりお前の方がタイプだ」
....ッ
「あ、そ、そうなんですかっ..。まったく趣味悪いですね先輩...」
う、嬉しいっ...。
冗談半分で言ったんだろうけど....嬉しい。
「俺が趣味悪いことはねぇな。」
「悪いですよ...」
...ほんと。
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