ポチ先輩の裏の顔。







「ッうっ.......」




ギィッ......




っ!!

ドアの開く音がなる。

誰かきたっ....





「ッ...」





ぐっと頬に伝う涙を拭う。



「....!!おいッ.....」



この声...






「しょ...翔太...」




目が赤くはれている私の顔を見て驚いている翔太がそこにいた。





「おいっ...どうした!?大丈夫かっ...」




ガッ




本気で心配そうに肩を掴んでくる。






「ッ...」





その優しさにまた涙がこぼれそうになる。


ぐっっとこらえた。






「や、やだなー...!あくびしてただけだけ!」




「....」




怪訝そうにこっちをみる翔太。




「....授業は?」






「サボった。」





「な、なんで...」





「お前いねぇし。朝からなんかあるなとは思ってたけど。サッカー部員のファンがお前のこと話してて...」





ッ....。

心配してきてくれたってこと....?





「...お前なんでこんな濡れてんだよ...」




すっと私の髪の毛をなでてくる。





「....心配はかけたくないの。ポチ先輩には言わないで....」




「....なんとなくわかってたけど。分かった。....一緒にサボるか!」





ニッと笑う翔太。







「ありがと、翔太」







「幼馴染なんだから。当たり前だろっ」






私はどれだけこの優しさに救われただろう....。







「ほんと...ありがと」






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