鏡に向かって拭いていると
キーンコーン...
3時間目の始まりのチャイムが鳴り響いた。
「やばっ...」
けど、びしょびしょだし...。
サボる。そんな言葉が私の頭に浮かんだ。
足は自然に動き
気付けば階段を上っていた。
「・・・・」
ギィィィィ...
重たい扉を開く。
....っ
太陽の眩しい光が私の目をくらませる。
...屋上は気持ちがいい。
「よいしょ」
そこらへんの壁に座りこみ腰をかける。
なんでこんなことなったんだろ。
.....怖い。
怖いよっ....。
涙がぶわっっとあふれ出てくる。
「ッ...うっ、あっ...」
ばかじゃん。
自業自得じゃん。
ポチ先輩は人気者なんだよ。
たくさんの必要とされてまさしく皆のものなんだよ。
私何かが釣り合うわけないじゃん。
隣にいる資格なんてないじゃん....

