ポチ先輩の裏の顔。



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「教科書82ページひらいてくださーい」


国語の先生の声が教室に響く。



「ほんと自分勝手なんだから...」


先生の声なんて全く耳に入らない。

なんなの、ポチ先輩。俺様すぎる、命令形すぎる。ほんと


私は適当にメールを送っておいた。




「...はぁ」


すると机にいれていた携帯が光る。



...げ。もしかして...




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Re:バンソウコウ女
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今日放課後俺が教室まで迎えに
行ってやる。


感謝しろ。

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.....。
なんなの、もう!!!


「弱み握ってんのは私のはずなのに....!!」


はぁ...。


がくっと肩を落とす。


そんなことを思いながらも返信をする。



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ReRe:了解しました
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ありがとうございます




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....めんどくさいからこれでいいや。
送信っと。



するとすぐに返信が来た。

っはや...。



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ReReRe:もっとさ
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もっと可愛い返事しやがれ、バンソ
ウコウ女。




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...はぁ?
うっさいわ!私も大好きな彼氏だったらハートでも使ってるわ!





「おいっ!沙帆!おい...!」



「何!!?なんなのっっ」


翔太からの声についイライラしていて大声をあげてします。



「んだよっ...びっくりするな。お前今先生にあてられてんぞ」



「へっ...」


先生の方を見るとゴゴゴゴゴと効果音がつきそうなくらい怒っていた。



「授業は聴かない、教科書は開かない、おまけに大声をだす!授業態度がなっていません!

....教科書82ページの4行目よんでください」



「す、すみませんでした...」



あいつのこと考えてたから...ちっくしょー...。