「いったぁー...!!」




思いっきりこけた私。

いてて...。膝すりむいちゃったか.......な........。




なんてのんきな事考えてるんじゃなかった。




ポチ先輩が、


上から私をにらんでました。





「...あ、えと」





うわわわぁぁぁぁぁぁぁ!!!どうしよどうしよっっ。

反射的にうつむく。



聞いてたなん言え...




「おい」



ギクッ...





「は、はい...」




おそるおそる顔を上げる。






「...あんたあの時のバンソウコン女じゃねぇか」





ちょっと待って。

私の前にいるのって。


ポチ先輩だよね?


可愛いくりんくりんの瞳。

くせっ毛。

身長。



ポチ...先輩なのに。

なんでこんな別人なのおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!?






「おい、バンソウコウ女。沙帆とか言ったけ」




「は、はひ....」




怖い怖い怖い...!!殺気がでてるよポチ先輩から....!!



するとポチ先輩が私の前に私と視線を合わせるようにかしゃがみこむ。






「...俺の裏の顔見たからにはタダじゃかえせねぇな」




あわわわわわわわわわわわ....!!!!!




「み、見てないっ...!!みてません!きこえてなーい!!」




自分ながら最悪な言い訳だな...。





「お前聞いてたよな?」




ぐっ。

と顎を持ち上げられる。



「ッ...///」



「なぁ、」




「見てない...」



「...ふーん。本当の事いわねぇとキスすんぞ」





なんだキスで脅すとか...。


キ、キス!!!!!!!?




「ひぇっ!!その、いや!」




そうあたふたしている間に顔を近づけてくる先輩。


あと、2cm。


1cm


ひぇぇっっっ////!!!




「み、見ました!!聞きましたぁぁぁッ////!!!」