「んったく。どいつもこいつも…
 この子は私の大事な妹なんだから、ちょっかい出したら承知しないからね。
 恭哉に言って訴えてやる!!」


そんな話をしているところに、のんきにやってきたのは発端のお兄ちゃん。


「よぉー…やってるか?って何このいやーな雰囲気は…」


かおりちゃんはこんなにのんびりしている兄にさらっと経緯を話した。
話を聞いたとたん、顔色を変え…


「ぜってー、妹に手を出すなよ。話しかけるな。顔見るな。
 こいつの半径三メートルに近づくな!!」


いきなり怒りだした兄には良く分からない…
でも、心配してくれたことは嬉しかった。