止まない雨はない

目覚めると、目の前には恭哉さんの大きな胸板が見えた。、

恥ずかしくて・・・体を180度回転しようとしたけど、

恭哉さんに抱きしめられ、阻止された。


「ゆり・・・俺の方向いてて・・・
 可愛い、ゆりの初めての朝の顔を見たい・・・」


恭哉さんの甘い甘いセリフに私は顔を上げられない・・・


「ゆり。かわいい。
 痛かっただろ?ごめんな。
 もっと優しくしてやりたかったのに・・・ごめん。
 ずっと我慢してたし、欲しかったものが目の前にあったから、
 ガッツいた・・・

 ごめんな。」


恭哉さんはあんなにやさしくしてくれたのに・・・謝らないでほしい。


『やさしかったです。
 うれしかった・・・怖くなかったです…
 これで、本当の・・・本当の彼女になれました』


「ゆり・・・彼女でいられるのもあと少しだけどな・・・
 もうすぐ、俺の奥さんだろ・・・」




恭哉さんは本当に甘くて・・・お砂糖より甘いのかもしれません。
私の心に雨を降らさないように・・・



私の心は今は晴れています






end