止まない雨はない

『えっ？じゃあ、私は…私は…』


「ゆうちゃん…落ち着いて。やっぱりゆうちゃんは誤解したままいたのね。
　恭哉…そういうことよ」


「ああ…
　浩介・かおりありがとう…
　でも、どんな事実があっても、
　俺は今のゆりちゃんがいてくれれば、それでいい。」




恭哉さんはそう言って、私をまた抱きしめてくれた。

ああ…なんて心の広い人なんだろう…

こんな人に私は…私は・・・



「ゆりちゃん…これで今まで抱えていたことは全部？」


『はい。こんな重い話しですいません…』



「そんなことないよ。
　俺はゆりちゃんのすべてが知りたいと思ってる。」


『恭哉さん…私・・私…』


恭哉さんは私をもう離さないと言わんばかりにきつくきつく抱きしめてくれた…


私と恭哉さんの未来が一本の道になったと感じた…