止まない雨はない

「ゆりちゃん・・・ゆりちゃん・・・ゆり
 聞いて。
 ゆり…俺のすべてで守るから…
 俺のすべてをゆり…君にあげるから…
 俺にゆりのすべてをくれないか?

 ゆりが傍にいなくなったら、もう俺は生きていけないよ。」



『恭哉さん…』



私はその言葉に思わず動きを止めて恭哉さんの見上げた。



「やっと俺を見てくれた…」



私たちはどのくらいそうやっていたのだろう…




「あのね…ゆうちゃん。私たちがいること忘れてない?」

そう言われて、ハッとした…