止まない雨はない

「ゆりちゃん…なに?今の言葉…
 俺が、今の話を聞いて消えるとでも思っているの?
 俺ってそんな風に思われていたんだ?
 心外だ…」


『ちっちがいます。
 こんなわたしより恭哉さんにはふさわしい人がいます。
 こんな汚れた私より…』


「汚れたってなに?」


「おい。恭哉 ゆうを責めるなよ」


「浩介はだまってろ。俺と彼女の問題だ

 ねえ…汚れているって何?
 ゆりちゃんがいってることって俺のこと?」



『違います。わっ私のことです。
 恭哉さんはよごれてません・・・』



「なんで?俺は毎日のように違う女を抱いてきたんだよ。
 よっぽど俺のほうが汚れてる…
 俺の話を聞いてもゆりちゃんは受け入れてくれたんだろ。
 なのに、なんでそういうの?
 俺の大切な彼女のことそんな風にいうな。
いくら自分自身のこととはいえ、許さない。」



恭哉さんはそういうと私を抱きしめてくれた。

私は恭哉さんから離れようともがいていた