止まない雨はない

「ゆうちゃん…気分はどう?気持ち悪くない?」


『大丈夫。迷惑かけてごめんなさい。
 それに今日約束していたのに』


「そんなことないよ。気にしないで…
 大丈夫。大丈夫。」


かおりちゃんは私の手を両手で包み込むようにしてくれていた。
私の目からは涙があふれてきた…


「おい。かおり。ゆりちゃん泣かせるな。」


そんな時に恭哉さんが声をかけてくれた。
そうだ。恭哉さん・・・


『恭哉さん、今日は本当にごめんなさい。
 私…私…なんて言っていいのか…』


「ゆりちゃん。何に対して誤っているのは分からないけど…
 俺のほうこそごめんね。
 俺が遅刻したばかりに、いやな思いをさせたね。」


『そんなんじゃないんです…私・わたし・・・
 きょ う や さんに   嫌われたく ないんです。』



私は、言葉にならない言葉をあげていた。

私の中で恭哉さんはこんなにも大きくなっていたのかと思った。

本当の私を受け入れてもらいたい…



そんな気持ちになっていた…