止まない雨はない

「あんんた何したの?」

ドアを開けた第一声がこれかよ。

どんだけかわいがってんだよ。

彼氏の妹ってだけで、彼氏をほっといてもいいのかよ。

少し冷静になってきていた俺はそんなことを考えながら・・・



「わりぃーな。とりあえず上がってくれ。」



かおりを部屋に招き入れた。


まず何から話すか・・・

頭の中で整理をしていても彼女の帰りしなに見た顔がちらつきうまくまとまらない・・・

そんな俺を察してか、



「順番通りでいいから。
 事実だけを話して。」