「欲しいものは自由・・・。それだけよ」

「自由?」

「そう。私はずっと自由を求めてきた。この世界で自由を求めていいのかさえもわからない日々にあきれてた。」

「あなた名前は?」

「エリカよ。何歳に見えるかしら?」

「えっと、25歳くらいですか?」

「16よ。年に見えるのはしかたないわ。病気だから・・・。」

「病気?」

「ええ。他人とは違って、特殊なの。いろいろと・・・。」

そこからはしばらく無言が続いた。最初に口をひらいたのはエリカだった。

「とにかく大変なことばかりだった。さあ自由を私にちょうだい!!」

「わかった。」


欲と期待の気持ちで溢れたエリカの言葉にただわかったと答えることしか美奈穂にはできなかった・・・。