どうしたらいいのか分からない。指に目を向けるのが怖い・・・。

「では、代償を頂きましたので『ゆびきりげんまんゲーム』を始めます。」

「知らないわよ!!お母さんが心配してるはず。家に帰して!!!!!!!!!」

「心配いりません。あなたのお母さんはにせもののあなたと共にいつもどうり生活していますから。」

「うそ・・。」

落胆した。肩がずーんと重く感じる。

「ルールを説明します。」

「やめて!!」

「聞かなくていいんですか?・・・負けますよ。本当に家に帰れないまま死ぬんですよ。」

「あなたが勝手にゲームを始めてるんじゃない!」


「・・・あなたが、参加する と言ったはずですが、違いましたか?」

「うっ。」

それを言われちゃおしまいだった。だって本当のことだった。美奈穂は後悔した。

「なんであの時、クリックしちゃったんだろう・・・。全部知ってる。このゲームの事。生きて帰れないことも、どんなゲームが私を待ってるかも、全部、全部、噂話だけど知ってたのに・・・。」

「・・・なら、あなたが最初のクリア者になればいいじゃないですか?」

そういわれて何か考え込んだ後、美奈穂は決意した。

「分かった。私は何があっても生きて帰るわ!」

その声には、強い気持ちが溢れていた。