「美奈穂!!」

「・・・エリカ」

零の部屋をあとにした美奈穂はエリカに会った。

「ありがとう。はじめてよ。私を自由にしてくれたのは・・。」

そう。美奈穂は自由を選択した。それが自分に不利になるとしても、友との約束を守るということだけはしたかった。

「いいんだよ。約束をまもっただけなんだし。」

「うん。次のゲームでは私わざと負けるから大丈夫!!心配しないでね。」

「でも・・・。」

「いいの。これは恩返しだから。気にしないで。」

「うん。よろしくね。」

だいじょうぶ。エリカのことばに少しほっとした美奈穂だった。

「・・・やあ。お二人さん。」

現れたその人物に驚きを隠せない。

「零。どうしてここに・・・。」

「何しに来たのよ!!」

「あらあら、短気な小娘ですね。・・・エリカ。」

「うるさい!!」

エリカはイライラを必死にこらえているような様子だった。

「今回はおめでとうございます。ゲームはクリアとなりました。次のゲームが待っていますよ。」

「もう次のゲーム!!」

不安は消えない美奈穂。

「よっしゃー!!久しぶりに楽しもうかな?」

うれしそうなエリカ・・・。

「では次のゲームの発表です。つぎのゲームは  本物探しゲーム です。
健闘を祈ります。」

そう言って零は立ち去った。