花鈴は少しだけ気に食わない顔をすると門まで歩く。 これが… まさか 本当のはじまりだなんて。 今のわたしは何も知らない。 花鈴が門をくぐり、隊士の人数を確認していると一人の男が屯所内にある木からそれをみていた。 池田屋で会ったあの男だ。 花鈴はそれに気づいていないのか、土方と話している。 花鈴の姿を見るなり、男はくすりと笑う。 「また、会えたね。次は………そうだな、盛大な歓迎をしてあげよう。」 そう言うなり、男は踵を返した。