君と過ごした時間

コンコンチキチンコンチキチンー

辻を曲がると、にぎわっている。

「おま……つり?」
「そうだ、今日は祇園会の後の祭りって言ってな。たいしたもんだろ。」
「そう…だね。」

人間が、こんなにも楽しくしているのはいつぶりだろう。

花鈴がくすり、と笑うと斎藤も笑みをこぼす。

「あれは山鉾巡行というらしい。」

色とりどりの山鉾を通るのを花鈴はうっとりとみる。

「よし、もっと前でみるか。」
「え?」
「その方がより綺麗に見れるだろう?」

斎藤はより手に力をいれると、原田と合図を送る。

「行くぞ、花鈴!」
「ひゃあ!」

あまり慣れていない下駄を鳴らし、花鈴は原田と斎藤に連れられて祇園会をたのしむ。




まだ、これはほんの少しの幸せーーー