君と過ごした時間

「よっ、花鈴ちゃん!」

昼間というものの、まず永倉が広間にいたということに驚いた。

「新八さん、怪我はどう?」
「どうったってことはねぇよ。ま、大丈夫だろ。」

にっと白い歯を見せる彼に花鈴は眩暈を覚える。

確かに健康なことはいいことだ。

だか、元気すぎるのにも程がある。

永倉が元気ということならば…と花鈴は斎藤の方へ視線を向けると案の定、沖田がいる。
そして、原田の隣にも藤堂がいた。

(3日はおとなしく寝ていろと言ったはずなんだけどね。)

上座を見れば、近藤と土方、そしてだいぶ前に怪我した山南がいる。
山南は呉服屋に押し入ったとき、怪我をしてしまい腕の自由がきかなくなってしまった。

(そうだよ、山南さんの腕の傷が治る力さえあれば…)

花鈴はふぅと髪をかきあげる。

自分も座ろうとすると、遠くから太鼓の音が響いた。

「?」

今日は特別な日だったけと考えていると、原田がおっと声を出す。