君と過ごした時間

花鈴は今一度、刀を握る力を強くした。

なにかを悟るように……

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四国屋

「くそ、おせぇな。」
「花鈴が池田屋の場合は瑠璃を出すといっていましたが…なにかあったのでしょうか?」

斎藤の言葉にますます怪訝そうな表情をする土方。

「んなはずねぇ…といいてぇがな。」
「もう一度伝手をだしましょうか?」

斎藤の提案に土方が考えていると、原田が大声いう。

「おい、あっちなんか変じゃねえか!?」

原田の指すほうーー池田屋だった。

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池田屋

「新八さん!ここは頼んだよ。」

何人、浪士を斬り殺したんだろう。
もう着物は血を浴び、真っ赤になっている。

「おりゃあっ!…おう、任せとけ花鈴ちゃん!」

永倉の元気な声に花鈴はほっとし、階段を駆け上がる。
たしかもうすでに沖田と藤堂が二階にいるはずだ。

「総司君!?平助君っ!」

月明かりだけをたよりに部屋をひとつひとつ見ていく。

と、ぞっとするような気配を感じた。

「っ!?」