君と過ごした時間

周りを見ると、近藤も頷いている。
花鈴は藤堂のとれかかった鉢巻きをきつく縛ると、クスリと笑う。

「確かに、わたしって案外心配症なのかもね。」

いままでそんなことすら思っていなかった。
大切なものに、気づかされたのかもしれない。

「さぁ、行くぞ!!」
「「「おうっ!!!」」」

花鈴は池田屋の戸の前に、沖田は反対側の戸の前に。

「準備はもういいよね?」

花鈴の小さな声にも皆頷く。





スタンッ!!!

「会津中将殿お預かり、新選組!詮議のため宿内を改めるッ!!!」

正面にある階段の上が慌しい気配が感じる。
と、雄々しい叫び声をあげる浪士が降りてきた。

花鈴は己の柄に手を掛けると、藤堂や沖田、永倉に近藤と新選組隊士も柄に手を掛けた。