君と過ごした時間

「副長命令ならば」

花鈴は軽く頷く。

「で、四国屋を俺と斎藤、原田が行こう。」
「御意」

花鈴は平隊士から渡されたお茶を飲みほすと、外にいる瑠璃に声を掛ける。

「瑠璃、いまから池田屋の近くをみてきて。」
キュウッ!!

花鈴の言葉に反応するような鳴き声をあげると、瑠璃ははばたく。

「では各自準備をして再びここに集合!
解散!」

各々が散らばる。
花鈴もまた、準備をしようと立ちあがる。
辺りにいる隊士達はいつ出発できてもいい姿にもうなっていた。

「花鈴さんっ!」

1人の隊士が花鈴に駆け寄る。
平隊士の1人、奥沢だ。

「今回、同行することになりました奥沢です!よろしくお願いします!」

思いっきり頭を下げるものだから、花鈴の近くにあった柱に頭をぶつける。

「ってぇ………」

花鈴はあまりにもおかしく、クスクスと笑った。

「大丈夫?なんなら山崎君のところまで連れて行くよ?」
「い、いえっ!大丈夫です!!」

まだ痛むのだろう、後頭部を抑えなかがら慌てて拒否する。