君と過ごした時間

すでに日が傾く頃には幹部らが集結している。
花鈴は返り血を浴びた着物を綺麗に洗うと刀の手入れをのんびり始める。
ただ、沖田はそんな暇を与えられるわけでもなく広間に集められた。

「たいしたお手柄ですね、沖田君。古高俊太郎を捕らえてくるとは。」
「そうするしかなかったんですよ。いいじゃないですか、結局うまくいったんでしょ?」

これだから沖田はと山南ははぁと息をつく。

「我々は桝屋の主人が古高俊太郎だとしっていたから泳がせていたんですよ。」

確か年があける前もそんな話をしていたはずだ。
そんなの覚えていないと言わんばかりに沖田はふいっと別のところを見る。

「裏で花鈴や山崎君が見張ってたんだろー?」
「そうだぜ、総司。花鈴ちゃんが裏で火薬やなんやら見つけてくれたからよかったものの、見つかってなかったらどうするつもりだったんだよ。」

藤堂、永倉が戸にもたれて発言する。
と、ちょうど土方が広間に入ってきた。

「土方さん、古高は何かはいたのか?」
「いや、全然喋らねぇ…行き詰まっていやがる。」

ちっと舌打ちしてどっかり上座に座りこむ。

「そういえば副長。先ほど花鈴が何やら巻物を持っていましたが?」
「巻物?それがどうした。」
「いえ…特によくわかりませんが、今回の事がどうだとか…」