君と過ごした時間

次に気がついたら、私はふた振りの刀とお母様の首飾りをつけて燃えた里を見つめていた。

そして、私とおなじように生き残った里の者は必ずこういう。



「人間がやったんだ」


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……


まただ。
思い出してしまった。

貴重な休憩の時間だというのに、ね。

「おい、花鈴。いるか?」
「うん、いるよ。」

そう、ここにいる彼らは。

ずっと優しい。

里の者が言っていた人間じゃない。


そうだよ。
もっと私に力があれば。

里は燃えることなんてなかったのに。
私の力不足だよ。

刀台においてある、お父様の形見でもある華桜と月桜。
そっと華桜の鯉口を少しだけ切る。
青白く光を放つ華桜は私にも不思議な思いをさせる。

そう、私はこの刀に誓ったんだ。

だから………






ここにいる存在証明。






私は新選組とともに生きると決めたんだよ。







私は…





花道花鈴だ。

この日の本を統べるために。



私はきっと生まれてきたんだよね。