君と過ごした時間

花鈴は自分の結果がいいのか悪いのかよく分からない。
確かに自分が毎年恒例のおみくじをしにいこうと提案したのだが。

「ねぇ、左之さん。…この結果はいいの?」
「なぁにいってんだ、花鈴。言いに決まってるだろうが。去年もそんなこと言ってただろうが。」

クツクツと原田は笑い、花鈴の頭にぽんと手をおく。
他にも永倉が斎藤に何度も文句をいい、藤堂が沖田の周りを何度もとんでいる。

「おいてめぇら。こんなことではしゃいでんじゃねぇよ。行くぞ。」
「行くって何処にですか、土方さん。」

第一、土方さんには一言言葉が足りないんですよ。と沖田は文句を言う。
それを聞いた近藤が豪快に笑い、なんだ、皆で団子でも食おうじゃないか。と提案する。

「お、いいじゃねぇか!」

原田はにっと笑うと永倉を連れて近藤の後を追う。
それを見た藤堂と沖田、土方に山南が続く。

「花鈴、行くぞ。」
「そうだね。」

ただ2人残された花鈴と斎藤も後を追う。

花鈴は新選組幹部らの後ろ姿を見て、何処かに行きそうだと感じた。

ううん。

自分が届かないところに行っちゃいそうで怖い。

懸命に手を伸ばすのに…届かない。

そんな錯覚を覚える。

そっと空を仰ぐと花鈴はすぅっと息を吸い、足早に彼らを追いかけた。


ー大丈夫、まだ私はーーーーー