君と過ごした時間

ハッとしたように土方は花鈴の方へ振り向く。

「なによ。私がこんなこというとはどうせ思ってなかったんでしょ。」

私だってこれからのことぐらい考えてるわよとボソリと呟く。




これからの日の本。

これからの鬼の里。

これからの自分。

これこらの君たち新選組。


まだまだやらなければいけない。



「一瞬の今を強く、生きたい。



それが私の思い。」
「なんだ、たまにはいいこと言うじゃねぇか。」

くっくっと土方は笑い、ポンと手を花鈴の頭に置く。

「これからの俺たちは血にまみれていくだろうな。」
「それも覚悟してるんでしょ。だったら迷うことなんてないじゃない。」

何かのために生きていけるなら。
その人は…


きっと後世で称えられるでしょう。


「だな。」

土方が笑うと私もつられて笑う。

「結局、土方さんはなにをいいたかったのよ。」
「さぁな。何が言いたかったんだろうな。」
「知ってるくせに。まぁ、土方さんらしいけど。」
「俺らしい、か。」

「土方さんは土方さんだもの。それ以上でもそれ以下でもない。」

そう、

私の知ってる土方さんは。

とってもかっこいいんだよ。

「いつも変わらない君でいて……」

ぽつりとつぶやいた花鈴の言葉は土方に聞こえなかった。