君と過ごした時間

「…少しは考えなきゃいけねぇようだな。」

はぁ、と息を吐くと花鈴もそれがいいだろうとうなづく。
と、そこで沖田が
「で、古高のことはどうするんです?とっとと捕まえちゃいます?」

にやり、と笑って少し鯉口を斬る。

「まだ泳がせようとおもってる。まだあいつらも動いたわけじゃねぇからな。」
「ということは年が開けてから偵察にするってこと?」
「ああ。まだ警戒されるよりかましだろう。」

なるほど、と思う。
流石、新選組副長となる男だ。

「花鈴もむちゃをすんじゃねぇぞ。」

やっぱり心配性なところは昔と変わってない。
なにも変わらない土方のままでずっといて欲しいと。




勝手に思ってしまう。



「んじゃ、僕はこれで失礼しますよ。これから左之さんと巡察だし。」
「俺も失礼させていただきます。隊士たちの稽古があるので。」

一気にぞろぞろ2人が居なくなる。
2人きっりになった部屋で花鈴は早速文机に向かった土方の背中を見つめた。

「花鈴。」
「ん。」
「これから俺たちはどうなっちまうんだろうな。」

考えてもいなかった。
まさかここまで考えていたなんて。

「土方さんはどうして行きたい?」
「どうってなにも…俺はただ近藤さんを押し上げるためにいるようなものだからな。」
「じゃあ。今の新選組が全国へ名を轟かせるような働きをしたら?」