真面目くんがネクタイを緩めるとき



「そんな嬉しそうな顔しないで下さい

口角が上がってますよ?」


んなっ!
「嬉しくない!上がってない!」

慌ててそっぽを向くとぐいっーと梶の方を向かされた。


梶は片手で自分のネクタイを取り


「ちょ…前が…見えないっ!」

私の目に巻きつけた。


「外してよ!本当…あり得ないんだけど!」

突然真っ暗になった視界に私は騒ぐ


だって
何にも見えないし、梶がどこにいるのかだって分からない